私は1957年、東京に生まれました。
実家は、戦後まもなく母が赤坂で料理屋を営んでおり、母の赤坂の店には政財界の方々も多く訪れていました。母は中国・満州でも料理屋を切り盛りし、引き揚げ後の東京 赤坂でも占いを商売に活用して店を繁盛させていました。その姿を見て育った私は、自然と占いに心惹かれていったのです。
身体が弱かったこともあり、外で遊ぶよりも家で本や資料を読み、研究に没頭する日々。20代で台湾へ渡り、本場の占術を学びました。紫微斗数や奇門遁甲といった占術を日本に紹介できたことは、大きな誇りです。台湾への渡航はこれまでに50回を超えます。
台湾では潘子漁先生、王光會先生(龍羽ワタナベさん紹介)に師事し、日本では伊藤泰苑先生、冨久純光先生、鮑黎明先生、斎藤擁道先生、角山素天先生、佐藤六龍先生といった名だたる師匠から学びました。
私の占い人生でもっともエポックメイキングだった出来事は、もう死ぬかという難病にかかった時です。紫微斗数や四柱推命では最悪な運勢の弱い時期にぶつかり、「ここまでか」と思ったものの、五行易や六壬神課では「助かる」という答えが出ました。病状と占いの結果の違いに驚きましたが、実際に私は回復し、日常生活に戻ることができました。病院や薬を選ぶ時も占いが大きな助けとなり、良い治療や良い薬に巡り会えました。
命占(四柱推命・紫微斗数)は、生年月日から人生の傾向や流れを読み解きます。私の四柱推命は吉凶が鋭く現れ、紫微斗数では金運・仕事運・性格・人間関係・結婚観・相性などを細部まで明らかにします。
卜占(五行易・六壬神課)は、吉凶だけでなく時期や人との関係を明らかにします。五行易は薬やビジネスパートナーとの相性まで鋭く示し、六壬神課は神秘的なつながりをもとに物事の関係性を解き明かします。神とのつながりがある人が扱うのに適した占術でもあります。日盤鑑定では、現在の立場や状況がわかるため、今後の身の処し方が鮮やかに見えてきます。
私がお伝えする占いは、人生の大きな流れを把握し、日常の小さな悩み事を自分で解決できる、日常に根差した実用的な占いです。
これまでに多くの生徒さんを育て、その中からプロとして書籍を出版したり、様々な媒体で活躍する方々が生まれました。その姿を見ることが、私の何よりの喜びです。
私の趣味はクラシックカメラと、飼い猫と過ごす時間です。23年生きて昨年あの世へ旅立った保護猫の子猫を迎える時、占ったところ「火風鼎」の五爻が出たため、「かなえ」と名付けました。その卦と爻の象意である「金の耳」の通り、かなえが共にいた23年間は不思議なほど仕事に恵まれました。私の占いは、家族とともに幸せな人生を過ごすために役立つ占いです。

